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連載 *
エコタメ日記 第15回
鈴木 重美

前回「エコタメ」を書いた途端、あるコンタクトを他の企業からいただいた。
このエコタメ(通常はエンタメ)、結構皆さん見ていたりしてくれている。
ありがとうございます。感謝、多謝!勢い余ってエコタメ第2弾!

 エコの反対語は?

 世の中には正反対なものがある。戦争の反対は平和で、天国には地獄があり、需要には供給があり、お金持ちの反対は貧乏で、勝ち組、負け組なんていう言葉も一時流行した。

 では一体、「エコ」の反対語はなんだろう?エコライフなんて言葉が巷にはたくさん溢れているけれど、エコじゃない生活とは一体どんな生活を指すのだろう?浪費生活、無駄生活、ちょっとピントがボケてしまう。

 環境にいい生活になると、反対はある意味公害が身近な生活にも取れるし、「環境にいい町」という書き方をすると、反対は「治安の悪い町」にも取ることができる。「エコ」はとても曖昧で抽象的な言葉だ。そんなわけでいろんなエコが飛び交っている。

 エコの反対語の答えを見つける前に身近なエコを探してみよう。エコハウス、これはいい!きっと家賃が安い家のことかな?と思ったらそうではない。なんでも、節電、節水、断熱を集めた家のことなんだそうだ。さて、お次はエコ洗濯機。1回着たシャツを洗おうとすると、「もう一回着てから洗濯機に入れてください」としゃべるらしい。ちょっと不潔な感じだが、これはきっと違うだろう。エコなトイレ、これは水を使わないらしい。これは本当!エコなペン、なかなかインクの減らないボールペンかな?

 エコな店まである。スタッフがみんな節約上手でオーナーは大喜び、ではなく、廃材とかを使っているそうだ。エコなビキニ。きっと布の面積が少ないはずだ、これはちょっとうれしい。エコウオッチは普通の時計より進むのがゆったりしていて、起床時間だなと時計を見たらまだ5時、もう少し寝てられると二度寝したら遅刻!近い将来にはエコなジェットも登場するらしい。ハイブリッドかなと思いきや、単に軽量化しているのが売りだそうだ。

 最近ではコンビニエンスストアもエコを避けて通れない。エコバッグをつくったり、エコ照明にして、エコ床も開発して、レジでは「割り箸はいりますか?いりませんか?」なんて丁寧に尋ねてくれる。結構、最近のコンビニはなんてエコなんだ!と感心していたら、東京や京都といった自治体から「営業時間を短くしろ」と「エコ通達」までされてしまった。もともと7時から23時までの営業を謳っていたのだから、いいじゃないのと言うわけにもいかず、この「エコなお達し」にはちょっと困ったコンビニだったりする。

  おっと!なんとなくエコの意味が見えてきた。きっと「必要以上に使うな」とか、やはり「無駄なこと」の反対のことがエコの意味に違いない。そう考えると、エコの反対語はこれしかないというのが見えてきた。そう「メタボ!」だ。エコな生活の反対が「メタボな生活」で、エコカーの反対はメタボカー……そんなことを考えていたら、健康診断の結果が届いた。「あなたはメタボリックです」としっかり印刷されているではないか?私の体はどうやらエコではないらしい。

私の健康診断書(極秘)にはしっかりとメタボの結果が(涙)
私の健康診断書(極秘)にはしっかりとメタボの結果が(涙)

 そういえば、1年前に買ったスーツがきつくなっている。エコでない私がこんなエコ日記を書く資格なんてないだろうなと反省しつつ、とりあえず「エコ」の反対語は「メタボ」ということで反論や異論、またはこっちのほうが反対語に相応しいという意見がありましたら、エコタメまでご一報ください。


 
 ディカプリオ様の会心作!

 東海大学駅前に降りたのは25年ぶりぐらいだろうか?実は入試に来たことがある。新宿から小田急で約1時間、目の前に丹沢山地が迫るとても空気のいい環境だ。その環境のいい大学で環境にいい映画が公開された。

 東海大学のキャンパスで映画「11アワーズ」のプレミアム上映会が開催される情報をいただいた。夜の上映にもかかわらず、会場は結構人がいる。

 映画自体はレオナルド・ディカプリオ様が制作、ナレーションに関わり、さらに出演もしているということで前評判はかなりのものだった。しかし配給元のワーナーブラザースが日本国内の配給を見送り、なんとお蔵入りになってしまったのである。このままでは日本では見られなくなる可能性が高まったとき、なんとドイツ銀行が救いの手を差し伸べ、2か所限定ながら上映が可能になった。その開催は東京、大阪での限定上映だったが、さらにより多くの人たちにも見てほしいという計らいから、急遽、東海大学でのキャンパス・キャラバンが決定したのである。まずは映画について、簡単にお教えしよう。

 ディカプリオ氏をはじめ、元ソビエト連邦大統領のミハエル・ゴルバチェフ氏、「地球白書」で有名なレスター・ブラウン氏、イギリスの物理学者スティーヴン・ホーキング博士や、ケニヤのノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏ら専門家らが総勢50名以上登場し、「持続可能な未来をつくるためには、何をしなければならないか?」それぞれの専門分野の視点から語り、地球温暖化を止めるためのメッセージを送っている。

 そのメッセージ途中の映像が迫り来る温暖化による被害を刻々と映し出している。南極の溶ける氷、台風の爪痕、水害、旱魃、飢餓、スモッグを吐き出す工場のシルエット・……今までも何度か見たことのある映像もある。しかし映像の力は強烈で、思わず身を乗り出してしまう。

 元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏の「不都合な真実」が温暖化の事実を伝えたのに対し、こちらの「11アワーズ」はその解決方法をメッセージに託して教えてくれている。映画には、私たちが行動を起こさなければならない「テイクアクション」のヒントがたくさん詰まっている。

 映像はとても悲劇的で、未来の地球の姿にはまったく予断は許さない。しかしディカプリオ氏のメッセージは決して暗いものではないし、もちろん絶望もしていない。地球に住む私たちが協力して行動を起こせば、まだ間に合うと伝えている。

 しかしその解決に向けた残された時間は、もうあまりないと締めくくる。最近テレビをつけると結構エコ番組、環境番組が放映されている。もちろん素晴らしい内容もあるが、無理やりエコにしている番組も増えている。そんななかこんな素晴らしい映画が公開されていないなんて、ちょっと寂しい気もしたりして、映画は公開されないけれどDVDは今秋に発売になるらしい。ぜひ見てください。

最高の映画でした。公開はなくなってしまいましたが、ぜひDVDでみてください
最高の映画でした。公開はなくなってしまいましたが、ぜひDVDでみてください

 

 G8の国、全部言えますか?

 7月はサミット一色である。それが終わると、きっと国民はサミットを忘れオリンピックに夢中になる。

 しかし何はともあれサミットが開催され、そこで環境に向けた様々な取組みが話し合われた。ところで皆さんはサミットに参加する国の名前を全部言えますか?今回のエコタメはサミット記念、各国のエコ事情をお届けしよう。

 さて、何はなくともアメリカだ。ほぼ大統領としての任期を終えるブッシュさん。環境に優しくないブッシュさんではなく、オバマさんかマケインさんを暫定で送り込んだほうが地球のためには(エコ)タメになると思う。少なくとも2人ともブッシュさんとは違い、排出権取引には賛成しており、環境分野における技術革新の支援にも前向きな姿勢がある。「百害あって利権あり」と久しぶりに名言を吐いた前首相の安倍さんではないが、「ブッシュが来ても百害あって、1%の価値もない」のが世界の共通認識。

 次はロシア。ブッシュさんが末期ならこちらは新人、環境なんてまったくどこ吹く風。ロシアのメドベージェフ大統領ははっきりいって環境問題より国営にしたエネルギー資源の営業で、温暖化なんかどうでもいい。資源国の強みを発揮して、エネルギーを売るための来日である。

 さて他の国をみてみよう。イタリアのベルルスコーニ首相は完全に観光旅行である。なぜなら彼は今回が初の来日で本当は北海道の開催より京都見物を楽しみにしていたという噂がある。さらに日本では馴染みの薄いベルルスコーニさんもイタリアでもちろん超がつく有名人である。しかしそれは政策や環境問題からではなく、サッカーチームのACミランのオーナーとしてである(現在は退職している)。自分のチームが負けた腹いせに貴公子トッティを馬鹿呼ばわりして問題になったり、少なくとも行動、発言から地球への優しさは皆無だ。しかし地球に優しくない代わりに女性にはとても優しく、議会で女性をナンパして問題になっている。

 フランスのニコラ・サルコジさんにいたっては本人より同伴するはずのファーストレデイ元スパーモデル、カーラ・ブルーニさんのほうが週刊誌をはじめ、女性誌で話題を集めることは間違いない。彼女が温暖化防止のライブでもやってくれたほうが旦那よりよっぽど(エコ)ためになる。ちなみに彼女はシンガーでもある(結局、来日せず!)。

 さて、カナダを忘れるところだった。ステーブン・ハーバーさんは国内の政策において環境問題を軽視する政治家のレッテルを貼られている。しかし最近の温暖化問題では北極海の「カナダ主権」主張に積極的である。地球温暖化で北極海の氷が溶けると、自国の領土であると主張している北極海に進出する、ということに警戒をしているようである。こちらもロシア同様、資源国なのでもっぱら営業にきて、自国のエネルギーをいかに高く売るかが彼の役目だ。

 しかしG8にもまだ希望がある。それはドイツにメルケル女史がいるからにほかならない。彼女の温暖化防止への姿勢には何か孤高の美しさが漂う。やはりもう男に環境問題、エコ問題を議論させてはいけない。これからの地球は女性が救うに違いない。

 というわけでアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、カナダ、イタリア、そしてドイツが世界を救う!おっと日本を入れた8か国が世界を救う!(と信じたい)。首相、大統領のみなさん本当にお願いします。

似顔絵デビュー、笑ってやってください。恥を忍んで描きました(笑)
似顔絵デビュー、笑ってやってください。恥を忍んで描きました(笑)

 

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