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ごみの分別を楽しみながら学び
環境への関心を高める体験型施設が誕生
越谷市リサイクルプラザ
埼玉県越谷市に2007年11月1日、ごみの資源化施設と市民啓発施設が一体化した「越谷市リサイクルプラザ」が全面オープンした。
1992年に同施設の前身となる「越谷市資源化センター」が稼動を開始し、廃棄物再利用を行なっていたが、老朽化が問題となっていた。同時期に越谷市は06年度からごみの減量化を目指して、ごみを8分別から15分別へと変更。このためごみに対する市民の意識向上や分別への理解を得ることを目的として、資源化施設のリニューアルに伴い、啓発施設を併設することとなった。
同施設では“地球環境にやさしい3つの「R」”を掲げ、ごみの発生抑制(REDUCE)、再使用(REUSE)、再生利用(RECYCLE)をテーマに、さまざまな体験学習機能を有している。
啓発施設の中心となる2階の「リサイクル情報コーナー」では、キッチン、リビングルーム、子ども部屋の3つを再現し、そこから出るごみをどのように分別するかを、家具に隠された仕掛けから学ぶことができる。またフロア内のコンピュータでは、一問一答形式でクイズが出題され、回答しながらごみの分別を理解する。このほか2階には実習室「リサイクル活動室」を設置し、料理の際に出るごみの量や水道・ガスの使用量を減らしながら調理を行なうエコ・クッキング教室や牛乳パックを使った紙すき、ペットボトル工作などを学ぶ。さらに団体の講演などで利用が可能な多目的室や、図書コーナーも設けた。
1階は「再生工房」と「展示コーナー」で構成されている。再生工房では、粗大ごみとして持ち込まれた家具のなかから再利用が可能なものを選び、シルバー人材センターから派遣された技術者が修理を行なう。修理されたものは3、4か月に1度展示販売され、リユースの大切さを市民に訴求。リサイクル工作や紙すきなどのイベントとの同時開催も予定している。
併設の資源化施設は見学が可能で、集められたびんを色ごとに手で選別していく作業工程や、鉄やアルミなどを資源化するためのクレーンの稼動場面や中央操作室も見ることができる。
オープンから半年以上が経過したが、環境問題を学ぶ小学生や市民団体、教育関係者が多い。環境問題という切り口から、より多くの人びとが訪れる施設を目指す。
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(左)●東武伊勢崎線北越谷駅より車で15分の立地
(右)●キッチン、リビングルーム、子ども部屋の3つにゾーニングし、家具や小物などを展示しながら、ごみの分別や減量化の実践方法を解説 |
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(左)●啓発施設2階の「リサイクル情報コーナー」。触れたりクイズを解きながら、ごみや環境について学ぶ
(右)●子ども部屋のクローゼットを開けると、洋服の処理方法を見ることができる |
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(左)●越谷市におけるごみの処理過程を図でわかりやすく示している
(中)●キッチンスペースではエコ・クッキングの方法も展示
(右)●家族の集まるリビングルームをシミュレーションし、リユース、リデュースを家族全員で行なえるようにする |
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(左)●コンピュータを使い、ごみの分別をシミュレーションするクイズが人気
(中)●修理・再生したものを展示販売する1階の展示コーナースペース (右)●リサイクル活動室では調理実習のほか、牛乳の紙パックを使った紙すきイベントなども行なう |
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(左)●リサイクルのため、作業員が一つひとつビンを色ごとに、手で選別をしている
(中)●資源化施設では、ごみから金属を選り分ける過程を見学することができる (右)●技術者が粗大ごみから再利用できるものを選び出して修理 |
越谷市 環境経済部
副部長(兼)環境資源課長
石丸 啓一郎 氏
環境という切り口で
市の経済や観光行政を
考えています |
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越谷市には8年前から「環境経済部」という部署があります。環境保全活動と、市の経済活動はつながっているという考えから、環境と経済を一体化した事業を行なってきました。そのなかには観光行政も含まれます。農政と連携を行ない、環境をベースにした観光も提案できればと、農産物直売所の設置など、いま叫ばれている地産地消にも取り組んでいます。特にこの2年間で、各部署とうまく結びついてきたと思っています。
越谷市では現在、環境管理計画を立てたうえで目標設定を行なっています。そのなかで市がどれだけ達成できているのかを評価し、文書にまとめることも行なっています。
洞爺湖サミットが7月にありましたが、今後、国や各市町村が守るべき目標、負うべき責任がどれだけ明確に提示されてくるのかが非常に気がかりです。はっきりと目標が打ち出された場合、いままで以上の環境対策が各市町村に求められるため、新たな枠組みや制度が必要となるでしょう。
越谷市では2006年度にごみの15分別化に踏み切りましたが、市民のみなさまの理解と協力がなければ、成果はなかなか得られません。しかし市民説明会を開いただけでは理解が行き届きません。そこでこうした啓発施設で、楽しみながらごみの資源化や分別の必要性、その方法を学んでいただければと思っております。
なかでも家具の展示販売は好評で、6月初旬に開催したときには、午前中だけで300〜400人が集まるという、たいへんな賑わいでした。家具の展示販売を通して「不要になったものも修理すれば使える」という考え方を広めていければと思っています。現在、付近に道路の建設が予定されていますので、これからアクセスも改善されます。リサイクルだけでなく、環境という切り口で絶えず人が訪れる施設にしていきたいですね。
| [所在地] |
埼玉県越谷市大字砂原355 |
| [リニューアルオープン] |
2007年11月1日 |
| [規模] |
資源化施設 地上2階建
啓発施設 地上3階建 |
| [敷地面積] |
9,684m2 |
| [延床面積] |
資源化施設 5,232m2
啓発施設 1,814.9m2 |
| [施設内容] |
〈啓発施設〉 再生工房、展示コーナー、
リサイクル情報コーナー、リサイクル情報検索コーナー、図書コーナー、多目的室、リサイクル活動室 |
| [開館時間] |
9:00〜17:00 |
| [休館日] |
毎週月曜日、祝日、年末年始 |
| [入館料] |
無料 |
| [URL] |
越谷市ホームページ |
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