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触れて楽しむ体験型の科学展示室としてリニューアルオープン
ライフパーク倉敷科学センター
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岡山県倉敷市内にある「ライフパーク倉敷科学センター」が、3月22日にリニューアルオープンした。
同施設は1993年、青少年への科学教育の普及のために、倉敷市が市民センター「ライフパーク倉敷」の一角に開館し、プラネタリウムや高性能の望遠鏡を備えた天体観測室をもつ科学館として、県内外から多くの来館者がある。
今回のリニューアルでは、「科学したい心が動き出す」をコンセプトに、従来は標本やパネルによる解説が主体であった展示内容を、来館者が能動的に楽しむことのできるよう、1階・2階の展示室の全面改装を行なった。約3分の2を新しく導入した展示物は、来館者が自由に触れたり、動かすことのできる体験・体感型のものを中心として、60台ほどの豊富な種類を揃えた。 |
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1階には体験型展示を、2階には解説型展示を中心に配した |
1階展示室は「シンボルゾーン」、「科学のプロムナード」「あそびのひろば」から構成されている。シンボルゾーンには、「アルキメデスのポンプ」や「ジェームズ・ワットの蒸気機関」などを再現した大型展示物を配し、道具や機械の仕組みを学ぶことができる。フロア中央部の同ゾーンを吹抜けにすることにより、より立体的な空間演出となった。
科学のプロムナードでは、手で触れることで雲を発生させ、その仕組みを学ぶ「雲のリング」や、1台の車をてこの原理で持ち上げる「くるまをもちあげよう」などを展示。1階には体験・体感型の展示物を集めた。来館者が五感を使って展示を体験し、驚きや疑問を感じてから、目の前で起きた現象の仕組みを理解できるようにすることで、科学への関心を目覚めさせ、学ぶ喜びが味わえるよう工夫されている。
2階展示室は「宇宙・地球・環境」をテーマに、CGを使いながら宇宙とのつながりや地球環境が学べる展示物で構成し、プラネタリウムとの相乗効果を発揮している。
また1週間に1回程度、職員が科学実験「サイエンスショー」を行なうスペースのほか、倉敷の産業を理解するコーナーも設けた。
展示物の一部は携帯電話のカメラやデジタルカメラで撮影できるようにし、来館者が自らの体験を他の人に伝えられるようにすることで、話題性を提供。
リニューアル後1か月間の入場者数は1万人を突破し、対前年度比2・2倍と好調な滑り出しをみせている。
来館者は小学生とその親が中心。親と子が一緒に展示を楽しむ姿が多くみられ、同伴の親や一般の大人から高く評価されているという。
今後は修学旅行生など近県からの誘致や、市民からボランティアを募った市民参画型のイベントの開催を計画しており、年間集客数16万人を目指す。
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(左)●JR倉敷駅から車で25分の立地。全来館者のうち岡山県内からの観光客が半数を占める
(右)●声に反応してコンピュータ・グラフィックスが動く「CGスクエア〜声のシャボン玉〜」をはじめとした“科学のプロムナード” |
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(左)●回転する物体が軸を一定に保つ性質を学ぶ「ジャイロであそぼう」
(中)●ハンドルを回して静電気を発生させる「静電気をつくろう」
(右)●普通車1台をロープで持ち上げ、てこの原理を体験する「くるまを持ち上げよう」。実際に持ち上がると歓声が起きる |
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(左)●周囲の金属に触れずにゴールにたどり着く早さを競う「電磁イライラ棒」
(中)●凹鏡、凸鏡、合わせ鏡などの多種類の鏡で、鏡の光の反射の性質を確認する「かがみの中のめいろ」
(右)●中に動きのある絵を描き、筒を回転させることにより、アニメーションの効果を得られる「ゾートロープ」 |
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| 科学実験コーナー(サイエンスショー)では、月に1回程度、元教師などによる科学講座が開かれる |
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(左)●地球の断面図を立体的に展示した「地球という星」では地球内部の姿を見ることができる
(中)●1年365日の科学上の発見を記した「365日が科学の日」で、自分の誕生日の出来事を調べる人も多い
(右)●回転運動で揚水ができる螺旋揚水機「アルキメデスのポンプ」 |
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(左)●ドーム型の直径21メートルの宇宙劇場では、プラネタリウムや全天周映画を楽しむことができる
(右)●化学の授業で暗記する周期表に、写真やイラストを交えていきいきと展示した「大型周期表」 |
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(左)●施設のシンボルとなるゾーンには「ジェームズ・ワットの蒸気機関」や「H-Uロケットエンジン」など大型展示を集積した
(中)●天文情報コーナーでは、学芸担当者が手書きで旬の情報を提供。担当者の熱意が見学者を引き付ける
(右)●「1メートル・1秒シアター」では、地球で1秒間に起こっている出来事を感覚的に理解できるように展示 |
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(左)●口径50cmの反射望遠鏡を屋上広場に設置。これほど大型のものは近隣にはない
(中)●彗星12個、新星11個を発見した、倉敷市のアマチュア天文家・本田實氏の業績も展示
(右)●「わたしたちのまち くらしき」では、倉敷市全域の航空写真を縮小サイズで展示 |
ライフパーク倉敷科学センター
倉敷市教育委員会 生涯学習部
天文技師 学芸員
三島 和久 氏
来館者と積極的にコミュニケーションをとり、
科学を学ぶ喜びを味わっていただくお手伝いをします |
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リニューアル前の展示は「これはこういうもので、こう理解してください」という、来館者への働きかけが弱いものでした。また親子で来館されても、展示室に入るのは子どもだけということも散見されました。今回のリニューアルに際しては、近県の科学博物館に足を運び、ヒントを得ながら展示物を考案しました。その際に心がけたのは、ただ触れて楽しむ展示ではなく、体験したことをいかに学びにつなげるか、ということです。
空間演出は科学館にとって非常に重要な要素だと思っています。非日常的な空間に身を置くことで、わくわくする気持ちが科学への興味につながっていきやすいからです。今回のリニューアルでは空間デザインに力を入れ、より効果的な展示となりました。
珍しい展示物がたくさんある施設よりも、「楽しく科学の勉強ができたね」と言われる施設にしたいと思っています。リニューアルオープン後、展示物に実際に触れて楽しんでいる子どもの表情がとてもいきいきとしていて、安堵感を覚えました。また、付き添いでいらした保護者の方から「これは大人でも楽しめますね」と言われたのも、非常に嬉しいことでした。
学芸員として、展示の説明をするよりも、展示を面白く見学するための見方を紹介するほうに重点を置いています。当センターは私を含めて学芸担当が2人しかおりません。しかしそのぶん、来館者の方との交流をもつように心がけています。例えば、職員の顔と名前を覚えてもらうように工夫したり、フリースペースを設け、そこのホワイトボードにスタッフが手書きで科学のトピックスを書いています。スタッフの働いている姿や人間的な魅力をアピールすることで、科学に興味をもつきっかけとなり、生きた科学の勉強につながればと思っています。
| [所在地] |
岡山県倉敷市福田町古新田940 |
| [リニューアルオープン] |
2008年3月22日 |
| [事業主体] |
倉敷市 |
| [敷地面積] |
52,905m2 |
| [規模] |
地上3階建て |
| [延床面積] |
5,405m2(科学センターのみ) |
| [施設内容] |
常設展示室、宇宙劇場(プラネタリウム/全天周映画)、天体観測室 |
| [開館時間] |
9:00〜17:15(入館は16:45まで) |
| [休館日] |
毎週月曜日、祝日、年末年始 |
| [入館料] |
科学展示室:大人 400(320)円、小・中学生・高校生 100(80)円
※( )内は20人以上の団体料金 |
| [URL] |
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/lifepark/ksc/ |
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