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HOME > tansei.net30号 > [特集]北海道洞爺湖サミット

北海道洞爺湖サミット

 日本が議長国を務めた北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)は2008年7月7〜9日の3日間、北海道虻田郡洞爺湖町で開催されました。
 洞爺湖町から27km離れた国際メディアセンター(留寿都村)では、わが国の環境における取組みのほか、世界に誇る最先端の環境技術などを世界に発信する展示&デモンストレーション・スペース「環境ショーケース」がつくられました。ここは、サミットの各国の公式メディアの取材基地であり、世界中のマスコミの注目を集めました。
 また北海道内では、これを機に環境をテーマにしたイベントが多く行なわれており、それらも含めて紹介していきたいと思います。

 

国際メディアセンター 「環境ショーケース」

北海道洞爺湖サミットに展示・デモンストレーションスペースを開設
日本の最新環境技術を世界にアピール

 08年7月9日、北海道洞爺湖サミットが無事閉幕した。今回の議題の最大テーマは地球温暖化問題。サミットの運営自体も徹底的に環境に配慮するという方針に基づき、会場設営から会議運営にいたるまで、環境配慮の工夫満載のサミットとなった。そのなかで、日本政府が国際メディアセンター(IMC)に設置した「環境ショーケース」は、外国の政府関係者や報道機関から大きな関心を集めた。

 環境ショーケースは、IMCのエントランスロビーや屋外を利用し、日本の環境における取組みや世界に誇る最先端の環境技術などを広く国際社会にPRすることを目的とした展示・デモンストレーションスペースだ。

 IMCの1階に設置された展示スペース(約1000m2)は、「メッセージ・ゾーン」「アース・ゾーン」「アクティビティ・ゾーン」「イノベーション・ゾーン」の4つから構成。このうち約半分のスペースを使用したイノベーション・ゾーンでは「インダストリー」「トランスポーテーション」「ホーム」「ネイチャー」「洞爺湖」の5つのカテゴリーに分かれ、次世代自動車や次世代飛行機、新素材、家電製品などに見られる省エネ・高効率化の技術、ヒートポンプ、家庭用燃料電池、太陽光発電、緑化技術、水処理、超伝導など、未来の低炭素社会を実現するために大きな力となる環境技術、近い将来実用化が見込まれる最先端技術が紹介された。

 またIMCでは建築においても徹底した部材のリユース・リサイクルや、北海道ならではの雪氷熱を利用した冷房、太陽光発電、壁面緑化などの技術を実際に採用するとともに、運営自体でも次世代自動車やカーボンオフセットなどを導入した。環境ショーケースでは、これらの取組みについても紹介している。

 このほか屋外では、次世代自動車の最新技術と特性が体験できる試乗コーナーや、環境負荷を最小限に抑え、CO2排出量ゼロを目指した究極のエコ住宅「ゼロエミッションハウス」(約280m2)も設置された。

 環境技術の展示にあたり、最新の科学技術と茶の湯の思想を重ね合わせた地球茶室や、日本の伝統色をテーマカラーに配するなどの工夫が施された。これは、日本が育んできた伝統的な環境共生型の暮らしやコンパクトさやミニマムを美、良とする感性を表現したものだ。「モッタイナイ」が評価されているように、日本が世界に誇るのは最先端の環境技術だけではなく、それらの根底に流れる感性や美意識、思想でもあり、見る人に、これからの地球環境を守るためにはその両方が必要であることを気づかせる。

 政府の強いリーダーシップのもと、官民あげて取り組んだ今回の環境ショーケースが世界に向けて発信されたことは、今回のサミットにおける一つの成果といえるだろう。

外壁に間伐材を利用し、太陽光発電パネルを設置するなどエコ運営を追求した「国際メディアセンター」 国際メディアセンター1階に設置された「環境ショーケース」。最大の展示スペースとなった「イノベーション・ゾーン」では、産業分野から家庭分野まで最先端の環境技術を紹介
左●外壁に間伐材を利用し、太陽光発電パネルを設置するなどエコ運営を追求した「国際メディアセンター」
右●国際メディアセンター1階に設置された「環境ショーケース」。最大の展示スペースとなった「イノベーション・ゾーン」では、産業分野から家庭分野まで最先端の環境技術を紹介

エントランスの「メッセージ・ゾーン」では、サミットのテーマや取組み、福田総理からの歓迎メッセージやIMCの紹介などを行なった。階段を上がった2階が報道関係者スペース 「アース・ゾーン」は、地球茶室と現在から未来にかけての地球規模のさまざまなデータを可視化した、インタラクティブ型の映像地球儀「触れる地球」を5台展示した体験型スペース
左●エントランスの「メッセージ・ゾーン」では、サミットのテーマや取組み、福田総理からの歓迎メッセージやIMCの紹介などを行なった。階段を上がった2階が報道関係者スペース
右●「アース・ゾーン」は、地球茶室と現在から未来にかけての地球規模のさまざまなデータを可視化した、インタラクティブ型の映像地球儀「触れる地球」を5台展示した体験型スペース

「アクティビティ・ゾーン」では、全国展開の「チームマイナス6%」をはじめ、各地域や学校、家庭内で取り組んでいる地球温暖化防止の活動や、自然資源の有効活用の取組みなどを紹介 IMCで実際に導入されたさまざまな環境負荷削減への取組みを紹介し、サミットのエコ運営をPRした洞爺湖コーナー
左●「アクティビティ・ゾーン」では、全国展開の「チームマイナス6%」をはじめ、各地域や学校、家庭内で取り組んでいる地球温暖化防止の活動や、自然資源の有効活用の取組みなどを紹介
右●IMCで実際に導入されたさまざまな環境負荷削減への取組みを紹介し、サミットのエコ運営をPRした洞爺湖コーナー

家電技術、ヒートポンプを活用した給湯システム、家庭用燃料電池技術など家庭における最新技術を展示したホームコーナー 「イノベーション・ゾーン」のインダストリーコーナーでは、CO2の回収・固定化技術、省エネ・高効率化を図る新素材技術やIT技術など成熟した産業分野での技術革新への取組みを紹介
左●家電技術、ヒートポンプを活用した給湯システム、家庭用燃料電池技術など家庭における最新技術を展示したホームコーナー
右●「イノベーション・ゾーン」のインダストリーコーナーでは、CO2の回収・固定化技術、省エネ・高効率化を図る新素材技術やIT技術など成熟した産業分野での技術革新への取組みを紹介

トランスポーテーションコーナーでは、燃料電池自動車、電気自動車など次世代自動車技術とそれを支える水素ステーションなどのインフラ、バイオ燃料、新交通システムなどを取り上げ、注目を集めた 自然コーナーでは、最先端の太陽光発電や風力発電、屋上緑化や砂漠緑化、水資源確保など自然エネルギー利用の最新技術を解説 ミスト・ジェネレータにより水を霧状に散布し、メディアセンター内の気温上昇を抑えた
左●トランスポーテーションコーナーでは、燃料電池自動車、電気自動車など次世代自動車技術とそれを支える水素ステーションなどのインフラ、バイオ燃料、新交通システムなどを取り上げ、注目を集めた
中●自然コーナーでは、最先端の太陽光発電や風力発電、屋上緑化や砂漠緑化、水資源確保など自然エネルギー利用の最新技術を解説
右●ミスト・ジェネレータにより水を霧状に散布し、メディアセンター内の気温上昇を抑えた



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