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内容拡充でリピーター獲得に成功 豊橋市自然史博物館 中生代展示室 去る4月26日、愛知県豊橋市にある「豊橋市自然史博物館」の「中生代展示室」がリニューアルオープンした。
88年の開館当初は、古生代の解明が進んでいなかったことや、標本が日本では入手しづらかったことから、展示はジオラマが中心だった。しかし2001年からスタートした豊橋市による第4次基本構想・基本計画の整備事業の一環として、展示改装が開始され、04年には古生代展示室(506m2)が一部を増築し、改装オープンをしている。 今回リニューアルオープンした中生代展示室(794m2)は、約2億5000万年〜6500万年前の恐竜など爬虫類が栄えた時期で、ユアンモウサウルス(全長17m)、アロサウルスなどをはじめとする10体の恐竜の全身骨格を展示している。また恐竜の卵や糞や足跡などのほか、当時生息していた動植物の化石など、約330点を一堂に展示し、展示物の充実を図った。 同展示室では「複合交差型展示」を採用しており、ユアンモウサウルスの骨格展示では、胴体の下に通路を設け、来館者は標本を真下から観察できるほか、展示室に設けられた中二階からは、標本を見下ろすことができる。さらに、コンピュータグラフィックによる恐竜の映像や声を展示室の壁面に流したり、発掘現場をモニターで検索したり、ハンズオン展示を配するなど、来館者はさまざまな角度や視点から観察することができるように、展示方法にも創意工夫がなされている。 一方、「エドモントサウルス展示室」では実物骨格や化石などを集め、増築部分にはジオラマと映像により当時の地球環境ショートストーリーで紹介する「恐竜劇場」を30分おきに上映している。 また、小学生とその同伴の保護者、家族連れなど幅広い年代が訪れるため、展示物の解説の高さは大人の目線に合わせたものと、子どもの目線に合わせた2つの視点に配慮した二段展示や、ユニバーサルデザインにも対応している。 このほか、コンピュータによるクイズラリーゲームも館内に新たに導入した。これは来館者がゲームのスタート時に名前を登録し、展示物に関するクイズを解いていくもので、古生代にはじまり、中生代、新生代へと生物の進化に基づいたゲームが展開される。 一度では見きれないほどの充実した展示物や、訪れる度に新たな発見のある複合交差型展示など、「また見に行きたい」と思わせる工夫を随所に施すことにより、リピーターの増加を見込み、08年度は年間53万人の集客を目指す。
博物館展示の難しさは、学問上の発見があったとしても、それを来館者に提示する標本がなければ展示ができないというところにあります。1988年のオープン時には収蔵品はほとんどない状態でしたが、毎年標本を集めていき、現在は古生代のものだけでも数千点もの収蔵品があります。一般的な博物館では、収蔵品のうち展示しているものはほんの少しに過ぎませんが、当館ではできる限り収蔵品を展示しています。 展示方法も、単に展示物の解説にとどまらない、多様な展示方法を心がけています。クイズラリーでは、展示をじっくり見ないと回答できない問題を揃えています。 来館した方が展示物に可能な範囲で触れていただけるコーナーを設けているのも特徴です。ただ、これはボランティアの協力が必要なのですが、なかなか人員が集まらず実施できる回数が少ないのが残念なところですね。 しかし、こうした工夫が「一度来ただけではまだまだ見足りない」とお客さまに感じさせ、再度足を運んでいただける、リピート率の高い施設となっているのだと思います。 「のんほいパーク」は非常に大きな集客力をもつ施設です。2006年度には動物園だけで90万人以上の入場者がありました。動植物園と自然史博物館との相乗効果は図りしれません。 今後、リニューアルを計画している新生代展示室は、当館の展示の集大成となる予定です。緊迫度を増している環境問題や、私たち人類はどうあるべきか、という問題に対して過去の歴史に学び、未来を切り拓いていく力を養うことも当博物館の使命だと思っています。
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