
embodied energy
Report 34_ Jun 2008
建築とダンスの融合といった時にすぐにイメージが頭に浮かぶだろうか?建築をコンテンポラリーダンスで表現するというパフォーマンスがロンドンの5つの屋外のスペースを舞台に7月11日から20日まで開催された。初日のロイヤル
アカデミー コートヤードでのパフォーマンスはあいにくの雨ながら、多くの人がこのショーを見るために集まっていた。
Friday 11 July 6.30pm and 8pm : Royal Academy Courtyard
Monday 14 July 6pm : Bank junction
Wednesday 16 July 1.30pm : Cater Lane
Saturday 19 July 1pm : Cheapside
Saturday 19 July 1pm : Exmouth Market
ダンスパフォーマンスはこの5つのオープンスペースで無料で繰り広げられた。このダンスパフォーマンスは建築会社Grimshaw
architectsと振付師Katie Greenさん、ロンドンコンテンポラリーダンススクールのダンサー達のコラボレーションによるものだ。embodied
energyというタイトルのこのイベントは、ダンスパフォーマンスだけでなく、トークショー、ワークショップ、展示、オープンプラクティス(GrimshawがClerkenwellの屋内を一般に公開し建築家のツアーや一般からの質問に答えるという企画)で構成されている。6月20日から7月20日までの
London Festival of Architecture(ロンドン建築フェスティバル)の一環で開催されたらしい。
約20分間のダンスパフォーマンスは、6人のコンテンポラリーダンサーが折りたたみ可能な三角形の部材を使って、ダンサーの体とその部材群を器用に、上手に使用して、建築の構造のような立体を次々に作り出していくというものだ。オレンジ色のpopな衣装に身を包んだダンサー達が見事にそして次々と様々な形を作ってはたたみ、作ってはたたみを繰り返す。三角形の部材だけでなくコンテンポラリーダンサーの体も含めて構造体の一部になっていく。ダンサーがひとりで部材を広げたりたたんだり、時にはダンサーが3人掛かりで下からその部材を支えたり、上に乗っかったりして全体としての構造体を形作っていく。その形自体も面白いし、瞬時に作られた形が次の瞬間にはその次の形に向けて形を変え続けるというそのプロセスもとても面白いと感じた。勝手な解釈ではあるが、その様はまるでスクラップ&ビルドを繰り返しながら発展していく都市の歴史を短い時間軸の中にコンパクトに表現しているようにも見えた。毎日違う屋外の場所、ロンドンの中心地でこのパフォーマンスを展開する事にも意図が感じられる。世界中のどんな小さな町にも建築物は存在すると思うが、人の体を含めて建築と街自体の時間経過をも表現するというその大胆な発想と、さらにそれを純粋に楽しんでいる様がロンドンらしいと感じた。新旧の建築物が融合する街ロンドンと言われたりしているが、古いものを大切にしながらも斬新なものを生み続ける事が出来るのは、こういう遊び心を持っているかが鍵なのではないかと感じさせられた。様々な人種が集まり、違いを面白がって受け入れる事が出来るキャパシティーに大きな力があるのかもしれない。
ダンスパフォーマンスに魅せられ、とても充実した時間を過ごす事が出来た。

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写真1〜11 : ダンスパフォーマンス。ロンドンコンテンポラリーダンススクールの選抜ダンサーによる。
6人の中のひとり日本人ダンサー斉藤ますみさんも堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。
第一線で活躍する日本人の姿を目にする事はとして頼もしいし、自然に応援したい気持ちが溢れてくる。

写真12 : テレビのインタビューに答えるGrimshaw Architectsの男性と振付師のKatie Greenさん
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写真13 : 6名のダンサーと振付師Katieさん、ロンドンコンテンポラリーダンススクール校長、初回のパフォーマンスを終えて笑顔での集合写真 |

写真14 : embody energyのフライヤー。
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reference : www.grimshaw-architects.com
-- ご意見ご感想があれば、お願いします。 眞島
弘樹 |